第19号 「売上原価〜その2〜」

第19号 「売上原価〜その2〜」

 簿記の話〜その19〜 「売上原価〜その2〜」

本日も、売上原価の話です。

売上高          225
売上原価         150
売上総利益         75

このときの売上原価の計算は、下記のとおりです。

当期商品仕入高    200
当期商品棚卸高     50
当期売上原価     150

このまま、商品は、50残ります。そして、来期へ持っていかれるのですね。
今期に売れ残ったことは仕方がないこととして、商品は決算書上では貸借対照
表へ転記されます。

商品   50

この商品50は、ここに来るまでは、仕入の50でしたね。ですから、このよ
うに振り替えます。

商品   50 / 仕入   50

この仕訳により、仕入200から50減り、150になります。この150が
売上原価になります。下の売上原価の記述の数字と見比べるとよくわかります。

当期商品仕入高    200
当期商品棚卸高     50
当期売上原価     150

続いて、来期はどうなるでしょうか?
来期の期首(きしゅ)には、当期棚卸高の商品50を仕入れへ振り戻します。
仕入れに持っていって、早く売らないといけません。

(仕入)   50 / (商品)    50

さて、来期は期中(きちゅう)に300仕入れて、期末(きまつ)に100残
したとします。すると、売上原価の計算は、以下のようになります。

期首商品棚卸高     50
当期商品仕入高    300
当期商品棚卸高    100
当期売上原価     250

この計算は、期首の棚卸高(前期末の棚卸高のこと)と当期の商品仕入れを併
せて販売したが、100残ったので結局売れたのが250になるので、250
が売上原価となる。と、意味しています。ちょっと、難しかったかしら?

売上げ原価の計算の記述で、足し算なのか引き算なのかをきちんと理解すれば、
わかりますので、やってみてください。

次号にてこの仕訳を説明します。

つづく