第15号 「商品の売買〜その1〜」

第15号 「商品の売買〜その1〜」

 簿記の話〜その15〜 「商品の売買〜その1〜」

各論が始まってます。

分記法(ぶんきほう)の話をします。
総論のバックナンバーで商品を仕入れましたことを思い出してください。

(商品) 200 / (買掛金) 200

この商品が売れると、、、

(売掛金)  300 / (商品)    200
             (商品売買益) 100

となりました。さて、この仕訳には、「仕入」・「売上」という科目が出てき
ません。このような仕訳を分記法と呼んでいます。次回にご登場願うことにし
ます。

仕入の段階で、商品が増えて買掛金が増えました。どこにもおかしいところは
ありません。「仕入」という科目が出てこないだけです。

また、売上の段階で、商品が減って売掛金が増えました。商品の金額は200
のままですが、200で販売したのでは商売になりません。利益を乗せて販売
価格を決め、売ります。販売価格は300です。その差額の100が売買利益
となり、「商品売買益」という科目を使います。

この分記法の仕訳は、商品の在庫がすぐにわかり、売買益も一目瞭然です。し
かし「仕入」「売上」の科目を使っていないので物足りない感じです。

さらに、この分記法では売上の仕訳を切るごとに商品の仕入価格を調べなくて
はいけないので、実際のところ実務ではほとんど使いません。販売商品のアイ
テム数が少ない業種、例えば不動産販売などですと使えそうですが。

このような表記の仕方もある、ということだけのチェックで結構です。これを
踏まえて次回の商品売買〜その2〜を見ていきます。

つづく