実務の話〜その10〜 「小切手のいやらしいところ」

実務の話〜その10〜 「小切手のいやらしいところ」

 実務の話〜その10〜 「小切手のいやらしいところ」

小切手で買掛金を支払う。
小切手で仕入代金を支払う。
小切手で新聞代を支払う。

小切手はあらゆる決済において、
現金の受け渡しではなく「小切手」を
受け渡す、というとても便利なところがあります。

支払いのために現金を用意する必要がないのです。
便利です。
もらう方もお札を数える必要がありません。
小切手に一円単位まで細かく記載しても、
一枚でOK.
便利です。

ところが、いやらしいところもあるのです。
小切手を銀行へ提出して資金化してもらうことを、
小切手を取り立てる、といいます。

実は、この取立てがいやらしいのです。
たとえば、A銀行振出の小切手をA銀行へ持っていくと
同じ支店なら即座に資金化されます。

支店が違っても1日も待てば十分に資金化できます。
問題は、もよりの手形交換所に現れない銀行です。

えっ?カゼでお休みですか?
そんなんじゃないよ。全国に支店を持たない地方銀行や
地域経済に根ざした信用金庫ですと隣の県にすら支店がない
のが普通です。

そんな地域色の強い小切手をつかんでしまうと、
資金化するために取立手数料がかかります。

地方の山奥などに取引先があったら、
当然銀行が近くにないので小切手を振り出すでしょう。
そしてさらに、よそから入手した小切手を併せて
支払いに使うことがあります。

よそからもらった小切手をさらによそへまわす。
そうすると、銀行へ行く手間が省けるし、
取立手数料がかかることは一切ありませんよね。

ここの銀行の小切手はもらえません!
なんてことを、お客様を前にして
あなた、言えますか?

ここが小切手のいやらしいところなんですね。
次回もいやらしい「先日付小切手(さきひづけこぎって)」
の話をします。

あ〜、いやらしい!